コラム

物流コストが高い会社ほど、実は「運賃」だけを見ている。
物流コストを下げたいと考えたとき、多くの企業はまず運賃単価に目を向けます。


「この運賃は高いのではないか」
「もっと安い運送会社に切り替えられないか」
「値上げ要請をどこまで受け入れるべきか」


こうした悩みは自然です。運賃は請求書に明確に表れ、比較もしやすいため、最初に気になるポイントです。
しかし、物流コストが高い会社ほど、運賃だけを見てしまっているケースが少なくありません。
物流コストは、運賃単価だけで決まるものではありません。

配送頻度、納品条件、出荷ロット、車格、積載効率、荷待ち時間、附帯作業、拠点配置、在庫の持ち方など、複数の要素が重なって決まります。
たとえば、運賃単価が適正でも、少量多頻度配送が多ければ車両台数は増えます。納品時間指定が細かければ、配車効率は下がります。荷待ち時間が長ければ、運送会社の拘束時間は増え、結果として運賃上昇につながります。
つまり、物流費を下げるには、単価交渉だけでは不十分です。

本当に見るべきなのは、物流費が高くなる構造です。


まず確認すべきは、以下の5つのポイントです。

  • どの商品、どの顧客、どのエリアで物流費が高いのか。
  • 配送頻度や納品条件に無理がないか。
  • 車格と物量は合っているか。
  • 荷待ちや附帯作業が運賃に影響していないか。
  • 拠点配置や在庫の持ち方に非効率がないか。


物流費削減とは、運送会社に負担を押し付けることではありません。荷主側の物流条件を整え、持続可能なコスト構造に変えることです。


ロジエンスでは、物流コストを単なる請求額として見るのではなく、物量、配送条件、車格、拠点、委託先管理まで分解し、改善余地を可視化します。
物流費が高いと感じたときに最初に行うべきことは、値下げ交渉ではありません。まずは、自社の物流費がなぜ高くなっているのかを正しく把握することです。