
物流費が上がっている本当の理由は、運賃単価ではなく「物流条件」にある
物流費が上がったとき、多くの企業が最初に目を向けるのは「運賃単価」です。
「運送会社が値上げしたのではないか。」
「もっと安い会社へ切り替えられないか。」
そう考えるのは自然なことです。
しかし、運賃単価だけを見ている限り、物流費が高くなっている本当の理由にはたどり着けません。
物流費を左右しているのは、運賃そのものではなく、自社が設定している物流条件であるケースが非常に多いからです。
運賃単価だけを見ても改善できない
物流会社へ値下げを依頼すること自体が間違っているわけではありません。
しかし、物流会社も人件費や燃料費、車両費の上昇など、多くのコストを抱えています。
そのため、単価交渉だけでは、
・品質の低下
・委託先変更による混乱
・安定供給リスク
につながる可能性があります。
本当に見るべきなのは、「なぜその運賃になっているのか」という背景です。
物流費を決めているのは「物流条件」
物流費は、単価だけで決まるものではありません。
例えば、
- 少量多頻度配送になっていないか
- 納品時間の指定が厳しすぎないか
- 検品や付帯作業が増えていないか
- 緊急出荷が常態化していないか
- 車格や積載効率は適切か
このような物流条件が複雑になるほど、
必要な車両台数は増え、
ドライバーの拘束時間は長くなり、
結果として物流費は上昇します。
つまり、物流費は「運賃」が高いから増えるのではなく、「物流条件」が複雑だから増えているケースが少なくありません。
物流費改善を進めるためには、まず現状を正しく診断することが重要です。
特に、次のような視点で物流を見直すことで、改善の余地が見えてきます。
- どの商品、どの顧客、どのエリアで物流費が高いのか
- 配送頻度や納品条件に無理はないか
- 車格や積載率は適切か
- 荷待ち時間や付帯作業が運賃へ影響していないか
- 緊急対応や例外運用が常態化していないか
物流費を総額だけで判断するのではなく、「どの条件がコストを発生させているのか」を分解して見ることが重要です。
ロジエンスでは、物流費削減とは「運送会社へ値下げを求めること」ではないと考えています。
まずは物流費を発生させている構造を可視化し、荷主企業側の物流条件を整理すること。
その上で、配送条件や運用ルールを見直し、物流全体を最適化することで、持続可能なコスト改善を実現します。
値下げ交渉だけでは得られない、本質的な改善こそが企業の競争力につながると考えています。