コラム

物流現場では、翌日配送、時間指定、毎日納品、緊急出荷など、高い納品サービスが長年維持されているケースがあります。

もちろん、本当に必要なサービスもあります。しかし、「昔から続けているから」「顧客満足のために必要だから」という理由だけで継続され、実際には顧客価値につながっていないサービスも少なくありません。

納品サービスを高く保つほど、車両台数や待機時間、拘束時間、積載率の低下、付帯作業などの物流負荷は大きくなります。その結果、売上は確保できていても、物流コストが膨らみ、利益を圧迫していることがあります。


問題は、サービスの水準そのものではありません。

大切なのは、そのサービスが顧客価値と採算性の両方に見合っているかという点です。

例えば、重要顧客で緊急性の高い商品であれば、短納期や時間指定に意味があります。一方で、すべての顧客に同じ高水準のサービスを提供すると、物流側では非効率な運用が常態化しやすくなります。

つまり、納品サービスは一律に考えるのではなく、顧客ごとの重要度、緊急性、物量、採算性に応じて設計し直す必要があります。


納品サービスを見直す際は、次の項目を確認することが重要です。

  • 翌日配送や時間指定は本当に必要か
  • 毎日納品ではなく、納品頻度をまとめられないか
  • 緊急出荷や特別対応が常態化していないか
  • サービス維持にかかる物流コストを把握できているか
  • 顧客ごとの重要度と採算性が一致しているか

こうした条件を整理することで、どのサービスが本当に価値を生み、どのサービスが慣習として残っているだけなのかが見えてきます。


納品サービスの見直しというと、単純にサービス水準を下げる話だと思われがちです。

しかし、重要なのは一律に下げることではありません。

顧客ごとに必要なサービスを見極め、

  • 納品頻度を見直す
  • 時間指定の対象を限定する
  • 緊急対応の条件を明確にする
  • 配送条件や価格を再設計する

といった方法で、顧客価値を保ちながら物流負荷を適正化することが大切です。


ロジエンスでは、納品サービスを「善意で増やし続けるもの」とは考えません。

経営判断の対象として整理し、どのサービスが本当に顧客価値を生み、どのサービスが物流赤字の原因になっているのかを可視化します。

顧客重要度、緊急性、物量、採算性を踏まえてサービス条件を再設計することで、顧客満足と物流採算の両立を目指します。



物流コストや配送網の見直し、4PL導入、物流DXなどでお悩みの方は、ロジエンスコンサルティングへご相談下さい。現状分析から改善施策の立案・実行まで一貫してご支援します。